「愚者」The Fool
こんにちは。
明日は成人の日ですね。
新たな門出を祝う日であると共に、自身の力で生きていかねばならん巣立ちの日でもあります。
タロットは大アルカナと言われる、22枚のカードがあります。
それぞれが強い意味を持ち、0番の愚者から始まり、さまざまな試練を通して21番の宇宙へと至る。
魂の旅を表しているカード群です。
まずはまっさらな気持ちで「愚者」は旅立ちます…。
何も考えていないような無垢な顔をしているグリーンマン(緑の服の男)、足元にはトラブルの暗示のワニが、左足元には情熱の赤い虎、右脇には幸運の白い鳥、左手に炎、右手に氷塊をもち、背景に花と双子、お金を表す大量のディスクが入った袋が見えます。
これが愚者。色々な出来事が起こっているのにまるで無頓着、カオスです。
愚かというよりは、無知という言葉がぴったりです。
トラブルや誘惑、失敗など知ってしまえば人は前に進めない。
生まれたての赤ちゃんのようなカード。
次に、また次と、さまざまな出来事が起こります。
魔術師~吊るされた男ときて、死神のカードで一度死に生まれ変わります。(断捨離)
そして、自身の持つ知恵と技を融合させるのが14番の「技」Art。
人生は芸術だ!ということでしょうか。
相反する性質のものを融合させ飲み込み、人は大人になっていくのですね。
「愚者」で持っていた氷解と炎はそれぞれ右左に持ち替え、情熱の虎は氷をもって冷静に、幸運の白い鳥には新たに情熱の翼を得ました。
また、グリーンマンは一人では無くなり、女性と融合しています(自身の中に女性的な考え方を芽生えさせ、多角的に物事を捉えられるようになったという暗示かもしれません)
最終的には、完成された調和のなかで踊る、「宇宙」へと向かいます。
しかし、一度完成したからといってそこで終わりではありません。
完成したらまた0から新しい旅が始まる。
生きている限り旅は続きます。
今日のタロットは、表層に「宇宙」、深層に「愚者」が出たので、新しいスタートを自分自身が欲しているのだと思いました。
間にお金や一生ものの仕事を表すディスクのエースを挟んでいるのが自分らしいなと思ったり。
ご精読ありがとうございました。