トートタロット 0 「愚者」
こんにちは!
ちらほら自粛も明けて、初夏の太陽が照りつくこの季節、いかがお過ごしでしょうか。
今日は再登場、「愚者」のカードについてです。
愚か者と言われると皆さま何を思い浮かべるでしょうか?
ここで言う愚者は、まだ何者でもないまっさらな者という意味があります。
セフィロトの樹の1「王冠」から10「王国」に到る旅の始まりの小路に対応しています。
知恵の小路側の最初の第一歩であり、先ず自分が無知であることを知っている事が、知恵を得る第一歩だと言うことを表してます。
背景に見えるコインには星座や惑星を表す記号が刻まれており、他の大アルカナを包括したカードとも言われます。
「0 愚者」の神性とカオスが「ⅩⅩⅠ 宇宙」の物質性と法則に成就する旅と、タロットは読めます。
モチーフとなった緑色の衣服の人物はケルト文化に出てくる大自然の化身「グリーンマン」、股間に太陽と、担いだ棒で両性具有を表し、中世の道化師と解釈すれば宮廷でもっとも立場が低い者でありながら、だからこそ王に何を言っても許されるという特権があります。
0の概念そのものでしょうか。
全てを包括していながら何もない。
陰と陽が結合しエネルギーに満ちた可能性。
ヘブライ語で最初の文字「アレフ」に対応し、属性は知性の暗示もある風。
まずは自分の無知を知ることが一歩につながるということでしょう。
ご精読有り難うございます。
トートタロット ⅩⅦ 「星」
良いカードが出ました。
アテュⅩⅦの「星」です。
某ジョジョの主人公、空条承太郎のスタンド
スタープラチナ。
あるいはペルソナ5の主人公雨宮蓮。
そういったイメージです。
どん底にも希望を見失わない。
あらゆる冒涜にも撓むことなき意志の力。
絶望しても這い上がれる。
などの意味があります。
トート版だと、未来を望みすぎるよりも現状でたるを知るべしという意味がプラスされてやや、及び腰なカードになるのですが、一際目を引く絵柄のきらびやかさにも「今も大切」という意味が込められているのでしょうか?
クロウリーが一際重要視する、大地地母神のヌイト=ババロンが地球を背景に両手に盃を持ち、天空から万能であり不老不死の霊薬エリクサー(アムリタとも言われる)を集め、天の川に流す絵柄となってます。
前回の「欲望」で獅子にまたがって絶頂してた女神様と同一人物なのですが、今回も顔は背けておりどんな表情を浮かべているのかうかがうことは出来ない。
しかし、地球を向いていることから、どのような感情を我々に持っているかはその人生によって図れということなのかもしれません。
その決断や生きざまが、女神ヌイト=ババロンからは微笑ましく思われ笑いかけられているのか、期待されているのか、はたまた憐れまれているのか、蔑まれているのか。
[
今回は、アテュⅥ「恋人」→ワンドの3「美徳」→アテュⅩⅦ「星」と繋がる、見るも美しい流れだったので気分が上がります。
カードの意味
大アルカナⅩⅦ「星」
属性:水瓶座
意味
[正位置]
希望、片思いから両思いに、プロポーズの成功、前例から解き放たれた冒険や挑戦、直感や洞察力が増す。
[逆位置]
妄想に囚われる、別れても未練が切れない、不利な立場を我慢してしまう、他の人とちがうことがしたい。
余談ですが、日本神話では星の象徴はスサノオを表し、強い武力と巻き込む強引さで物事を解決する象徴であるとともに、やはり西洋のトリックスター(トラブルメイカー)的存在であることも含まれます。
平坦なだけの安定した人生はつまらない。
スパイスを効かせた時間を沢山持ちましょう。
ご精読、有難うございます。
トートタロットⅡ 「女司祭」
こんにちは。
帰宅したら手洗いうがいしっかりやってください。
さて、今日の一枚は「女司祭」です。
どこかしら菩薩像のような、ウルトラマンのような表情が見えますね。
属性は地球の衛星「月」であり、アテュⅩⅧの月の高次に位置付けられております。
アテュⅩⅧの月は、曖昧さや幻影、虚偽といったマイナスかつ主体性のなさが悪い方に出ており、陰の頼りたい、飲み込みたい、同化したいといったネガティブな面を持つのに対し、アテュⅡの女司祭は俗っぽさに迎合しない完結した陰を象徴している。
純粋でプラトニックな愛を捧げる、周囲から知識や才能などを吸収する、変化や改造に才能を発揮する、古典や歴史など権威的、履修的なものに強いなど、陰のポジティブな意味を負う。
主体的に何かを発信したり創造する陽に比べ、受動的な陰は侮られがちです。
しかし、0から1を産み出す陽と、1を100まで洗練させる陰があり、バランスが取れてこそ、世界は完成するのです。
なにかを成し遂げるには、なにかを履修し突き詰めていくことが近道で有るのかもしれません。
ご精読有難うございました。
トートタロット ⅩⅠ「欲望」
すっかり春ですね。
いかがお過ごしでしょうか。
私は花粉症がつらい毎日を送っております。
さて、今回ヘキサグラムスプレッドの結果の位置、さらに深層部分に「欲望」が出ました。
大地地母神の女神ババロンが獣(獅子座)にまたがり、血のような液体で満たされた聖杯を持つ。
この赤色の液体は不老不死の霊薬エリクサーであり、ホルスのアイオーン=水瓶座に満たされた酒であることを意味する。
12星座では、獅子座のホロスコープ上の真向かいに水瓶座があり、獅子座に光が入ると向かいの水瓶座にも光がはいり、水瓶座に光が入ったとき同様に獅子座にも光が差す。お互いに補いあい影響を与えあう関係です。
ここでは、獅子座のエナジーを吸い上げ、水瓶座から滴り落ちるエリクサーを聖杯に受け絶頂する女神が書かれています。
トート版では欲望ですが、他のライダース版などでは「力」や「剛毅」が対応しているのですが、20世紀から今の浮き世に繋がる資本主義社会において、欲望こそ力であると見抜いていた作者のクロウリーさん流石です。
「~したいな」っていうのがモチベーションの源流ですし、意志の力。
「認められたい」「報われたい」これも立派な欲望です。
そういう生臭い情念みたいなのを無視すると自分がかわいそう、という風に言われている気がします。
ご精読、有難うございます。
カードの意味
[欲望]
星座:獅子座
恋愛:世紀の大恋愛、燃え上がるセックス、周囲から祝福される。[逆位置] 略奪愛、燻る片思い。
対人:リーダー的存在、引き立てを得る。[逆位置]過保護、過干渉、喧嘩、事故。
仕事:ドラスティックな改革で現状打破、実学、成功、スポーツ関係の仕事。[逆位置]ケアレスミス、過労死、パワハラ、早とちり。
金運:出入りする金額が大きい、ケチると凶に転じる。[逆位置]無計画による大赤字、身の丈に合わない贅沢。
トートタロット ソードのエース
こんにちわ。春は出会いと別れの季節。
捨てるもの、捨ててますか?
スマホの容量が一杯だと、新しいアプリは入れられないし、写真も保存できなかったりします。
運気も同様、幸運や一生ものほど占める容量が大きいので、なるべくコンパクトに保ちましょう
ソードのエースです。
西洋では世の中は「火」「水」「風」「土」の四元素が組み合わさってできている、とされていました。
聖書の神YHVH(ヤハヴェ)もY火 H水 V風 H土の頭文字を組み合わせており、それらすべてを網羅し万物を司るという意味のようです。
そのなかで、「風」は決断や知性をつかさどる「ソード」と対応します。
12星座でいうと、天秤、水瓶、双子が風にあたり、対応する象徴はまさしく「人」です。
人が使う道具もしくは、双子が星座で表されている事からも、「知性」「人工物」「鉄」を担うエレメントであることが伺えます。
ソードのエースが表すことは、正位置で出ると愛情面では、遊びの交際と本気の恋愛をきっぱり分ける。自分と釣り合った相手を上手に見つける。
といったクレバーな恋愛観を表します。
逆位置で出ると、近い人とのいさかい。幼少期のトラウマからくる歪んだ愛情表現、決断できず。
といった拗らせ腐らせ系になってしまうのでご注意を。
今回の占いでは
表層にソードのエース
中層に塔
深層にカップのクイーン
がでており、表面上はうまいことやりくりしているが、中層の部分で抜本的な改革、変革を望んでおり口論やトラブルなども辞さない、深層の部分では静かに受け入れる、破滅すらも飲み込む女性性のマイナス部分、頼まれると断れないなどが出ているため、雨降って地固まるのかな?という印象でした。
未来のとこは太陽が出ており、良い印象。
表層にカップの4
中層に太陽
深層にワンドの5
表向きは今が最高の相思相愛、快楽、長い春
中層にオープンな交際、結婚、望まれた妊娠。絵に書いたような幸せ
深層は闘争、本能に訴えかけるような魅力、喧嘩するほど仲が良い。
おそらく、このお二方の相性は、喧嘩してみるまで真価がわからないのかもしれませんが、きっと離れる事のない強い結び付きで、喧嘩すらコミュニケーションの一手段となるのでしょう。
ご精読有難うございます。
トートタロット カップの騎士
カップの騎士
意味 :温かい感情や愛情を与えに行く。
占星術:水瓶座~魚座
手に馴染んだタロットは、良く応えてくれます。
良く手入れした包丁のように、あるいは使い込んだ中華鍋のように。
しかし、相性のいいカードは新品でも応えてくれる物のようです。
今日はストックしてあった新品のトートタロットで、自分の運気を試運転気味に占ってみました。
デッキ カップの騎士ですね。
版によって変わるようで、前はディスクの2「change」だったような気が
全景
未来の位置にカップの騎士。
与える人であれという事
未来
表層にカップの騎士。
中層に吊るされた男
苦しそうな顔をしていますが、生まれ変わりの痛み。やり抜くと…。
光の上で踊る男となります。
このカードの元は、北欧神話の主神オーディンの逸話です。
知恵を得るために、自身を一週間逆さ吊りにしたとか。
お釈迦様の苦行や、キリストの磔刑にも通じるところがありますね
深層にカップの10のリバース。
足りないという事を知ること。飽くなき欲求などという意味です。
求道者
現在
表層にソードの5のリバース
正だと戦力不足による敗北、逆だと敗北は思い過ごし、希望は繋がったとなります
中層にカップの8
空も海も暗いですが、行く先には晴れ間が見え光が射しています。閉塞感の中の残る希望、明るい未来
深層に死神のリバース
出ました、断捨離。
古い何かを終わらせ次につなぐ。
全部腹落ちさせて、抱えないようにしていたつもりでしたが水星が逆行している間、昔のひどい思い出が開いていたのをカードに見抜かれたようです。
きれいさっぱり、久多見神社様にいって断捨離します。
抱えられる量は空けておかないと、未来のよい運気を逃してしまう
自身
表層:ソードのエース
まさしく決断、断捨離。英断
中層:カップの5のリバース
求めること、望むこと。
深層:永劫のリバース
時代の移り変わり、復活は避ける。新たなスタート
やはり、トートタロットはいいものです。
ご精読ありがとうございました
ルノルマンカード「魚」
ルノルマンカードで「魚」はお金を意味するカードです。
なぜ魚が「お金」と思う方も多いかもしれません。
ルノルマンカードがうまれたドイツでは、内陸部が多く海魚が手に入りにくかったようです。
川魚も、鯉のようなものしかいなかったようで泥臭く食べられなかったとか。
美味しい魚は一部のお金持ちしか食べられなかったんです。
また、聖書では一匹の魚と一つのパンを5000人に分けあたえ、全員のお腹を満たした奇跡が描かれており、「魚」は心や精神的な安定の象徴としてとらえられていたとも
さて、この「魚」のカードが四隅に出て来ました。
右隣には「大鎌」の刃の部分が「魚」に向いています。
こういった隣にあるネガティブカードの意味を含めてリーディングするのがルノルマンカードの読み方です。
「せっかくの資産が目減りする」という意味でしょう。
皆さまは大きな買い物をしようとした際、不安ですよね。
本当に買ってもいいか、自分の決断は間違ってないか。
その決断を占いたい気持ち、よくわかります。
今回は、家を買いたいというご相談があったので占って見ました。
人生での岐路が見えた際はどうかお気軽にご相談ください。
ちなみに、この方は他の四隅と結果の4枚が良かったため、結論は購入するとのことです。
全体
太陽
小路 元あった轍をたどる
以前の不動産投資も、成功されたそうです。
隣に忠実なパートナーを表す犬のカードが出ていたのと、そのさらに先に塔が出ており、タワーマンションの購入を検討されていたところがリンクしたとのこと。
ご精読ありがとうございました。